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平成30年度 札幌市長への要望書

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平成30年度 札幌市長への要望書

平成30年7月2日

札幌市長 秋元克広様

地下鉄東豊線建設促進期成会連合会
会長 牧野晃

地下鉄東豊線の清田区方面への延長について(要望)

 貴職におかれましては、市民誰もが安心して暮らし生涯現役として輝き続ける街、また、世界都市としての魅力と活力を創造し続ける街の実現を掲げてご尽力されていることに対し、心より敬意を表するとともに感謝を申し上げます。

 当地下鉄東豊線建設促進期成会連合会は、37年間にわたり東豊線の豊平区、清田区方面への路線延長について、要望活動を続けてまいりましたが、昭和54年の「地下鉄50キロ構想」で位置づけられれている「清田区方面への延長」については、いまだもって唯一実現されておりません。
 ご承知の通り、清田区民はバスと地下鉄を乗り継ぎ、冬は1時間かけて中心部に向かう人も多く、大変不便を囲っています。また、清田区は全市で4番目に高齢化率が高い区になっており、今後、免許を返納する高齢者が増えて移動に不自由をきたす区民が多くなります。「同じ市民税を払いながら
地下鉄のない清田区民は、公平な税の恩恵を受けていない」という声もよく聞きます。

(1)清田区役所周辺の地域交流拠点整備のため地下鉄延伸を

 清田区は地域中心核の弱い区であります。このため大型商業施設等は区内にバラバラに立地し、まちづくりの計画など無きに等しいような状況です。さらに、中心となるバスターミナルも形成されないためバス路線も不便極まりない状況にあります。
 平成25年に策定された「札幌市まちづくり戦略ビジョン」では、「区役所周辺の清田地区を、公共機能や商業・業務・医療等の都市機能、居住機能などが複合した『地域交流拠点』として整備すべきである」としております。しかし、地域交流拠点の形成は一向に進んでおりません。
 札幌市は、この地域交流拠点整備のために、具体的にどんなことをしたのでしょうか。ただビジョンを打ち上げただけ、御題目を唱えただけで、何もしていないのではないのですか。地域住民として全く納得できません。
 私たちは、区役所周辺の清田地区を、清田区の地域中心核、『地域交流拠点』として整備するための要諦となるものは、やはり他の9区と同様に、軌道系ターミナル駅の整備であると考えます。
 東豊線を福住駅から清田地区まで延伸し、地下鉄ターミナル駅とバスターミナルや各種公共施設等を整備していただきますよう強く要望いたします。

(2)札幌ドームの経営安定化と周辺地域の活性化について

 日本ハム球団は札幌ドームを撤退し、新たに北広島市に本拠地を移し、新球場ボールパークを建設する決定をしました。大変残念な結果です。
 当期成会連合会並びに清田、豊平両区の町内会連合会は、昨年1月と今年3月の2回、札幌ドームを活かした新球場構想の要望書を札幌市、日本ハム球団、日本ハム㈱等に提出いたしました。
 当期成会連合会は、この間一貫して、 札幌圏に ドーム球場2つは、その市場規模からいって共存は不可能ということで、「札幌ドーム及びドーム周辺(農業試験場用地)の活性化 」を主張してまいりました。しかし、日本ハム球団が札幌ドーム撤退を決定するに至り、札幌ドーム及び東豊線の経営危機が現実化しております。
 4月9日の「BPに関する豊平・清田区市長報告会」において、市長は、「札幌ドームや周辺の活用という期待に沿えず、お詫び申し上げる」と陳謝されました。また説明会後、「市民とともに、札幌ドームの活用策を話し合う場を設ける」ということも表明されております。
 札幌ドームと周辺の農業試験場用地の活性化は、地下鉄東豊線の延伸と清田方面の地域活性化に大変重要な要素と考えます。
 そこで、札幌ドーム活用策の話し合いを行う際には、「札幌ドームの活用策」だけでなく、我々が一貫して主張している「ドーム周辺(農業試験場用地)の活性化 」も併せて場を設定するよう強く要望いたします。

(3)冬季五輪選手村建設地の変更について

 秋元市長は、3年前の選挙公約の中で、「冬季五輪・パラリンピック招致に合わせて、開閉会式を行う予定の札幌ドーム周辺の土地利用を考えたい。国道36号線と羊ケ丘通りの間の土地に、選手村やメディアセンター等を設置し、その後の活用策も含めて採算性を検討していきたい」ということを表明されました。当期成会連合会は市長の見解に、大いに期待をしてこの3年間市政を見守ってまいりました。
 ところが、本年3月27日に開催された「五輪招致・スポーツ振興調査特別委員会」の中で札幌市は、『 2026年冬季五輪・パラリンピック開催経費を削減するため、「札幌ドーム隣接地に新設するとしていた選手村を、真駒内地区に変更するとともに、既存ホテルも併せて確保する 』と発表され、私たちは大変驚きました。また、『 農業試験場用地には、女子アイスホッケー場として月寒体育館の後継施設を建設する 』ことも発表されました。            オリンピック誘致のために開催経費を削減しなければならないことは理解いたしますが、
 そのために、選手村を真駒内地区に変更するのであれば、それに代わる農業試験場用地の開発活性化策はどうされるおつもりなのか。月寒体育館の後継施設だけでは不足であります。以前から市長が述べておられる『冬季のナショナルトレーニングセンター 』を是非、農業試験場用地に誘致し、オリンピックパークを整備されるよう要望いたします。

(4)地下鉄需要を喚起するまちづくりについて

 当期成会連合会の延長要望に対し、札幌市は前市長時代、「延長区間は30年で黒字化が見込めないので、延長はむつかしい」旨の回答を繰り返してきました。これに対し、清田区の人口減少トレンドの中で、地下鉄需要を喚起するため秋元市長は、「冬季五輪・パラリンピック招致に合わせて、農業試験場周辺の土地利用を考え、その後の活用策も含めて採算性を検討する」と約束されました。
 これにつきましては、当期成会連合会も「ドーム周辺国有地のスポーツエリア整備を働きかけていくこと」を平成9年に活動方針として決定しており、市長の「スポーツエリアにする構想」と考え方が一致しております。
諸外国では現在、「スポーツツーリズムによるまちづくり」が盛んであり、札幌市でもオリンピックの招致を契機として、冬季スポーツ、野球、サッカー等のメッカとして、道内・国内はもとより、発展するアジアをはじめとする諸外国から多くのインバウンドを集めていくことが、今後の札幌発展の鍵であると考えます。「冬季オリンピック・パラリンピック」招致の如何にかかわらず、「札幌ドーム周辺の一大スポーツエリア整備」と「スポーツツーリズムによるまちづくり」を積極的に推進するとともに、清田区役所周辺にインバウンドを含む多くの人が集う需要喚起施設を整備するよう要望いたします。

 (5)渋滞問題

 もう一つは渋滞問題であります。札幌ドームでのスポーツ・音楽等大規模イベントや三井アウトレットパーク・札幌新道(大曲通~厚別東通間)の開通等により、札幌ドーム~北広島大曲間の国道36号および羊ケ丘通りは、特に土曜日曜は全道でも有数の交通渋滞区間となっております。
 地下鉄が清田区まで伸びていないために、清田区はいまだに車社会そのままです。交通渋滞を緩和するためにも地下鉄延伸が大きな効果があると考えます。年々、道路が整備されている事には感謝申し上げますが、地域住民の願いは地下鉄の清田延伸であります。

 豊平区・清田区の未来に向けた住民の期待と希望をご賢察いただきまして、地下鉄東豊線の清田方面延伸を積極的に検討していただきたく、地域住民の総意として、ここにご要望申し上げる次第であります。

地下鉄東豊線建設促進期成会連合会

会長(清田地区町内会連合会会長)牧野晃

会長代行(清田中央地区町内会連合会会長)鈴木亨

副会長(豊平地区町内会連合会会長)中川昭一

副会長(美園地区町内会連合会会長)楠本武男

副会長(福住地区町内会連合会会長)石黒信一

副会長(東月寒地区町内会連合会会長)有田京史

副会長(里塚・美しが丘地区町内会連合会会長)大形修三

副会長(平岡地区町内会連合会会長)鎌倉功

監事(月寒地区町内会連合会会長)池田博

監事(北野地区町内会連合会会長)伊藤昭夫

理事(清田地区商工振興会会長)斎藤忠明

理事(札幌清田ライオンズクラブ地下鉄担当代表) 山田敏夫

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