地下鉄東豊線建設促進期成会連合会は2018年4月12日(木)、同期成会顧問の清田区・豊平区選出の市議、道議との意見交換会を開催しました。

 市議・道議との意見交換会は毎年1回、行っています。

 日本ハム球団が札幌ドームを出て北広島に本拠地を移転することが決まり、札幌ドームへ来る地下鉄東豊線の乗客が減少することに期成会は危機感を持っています。

 この日の意見交換会では、当然、この問題が話題に上りました。清田区と豊平区の町内会連合会は「札幌ドームと周辺を活用した新球場構想」を札幌市と日本ハムに要望していただけに、「ドーム撤退は残念だ」との声が上がりました。

 秋元札幌市長は「札幌ドームの経営安定に努める」と発言していますが、期成会からも顧問の市議らに「札幌ドームの経営安定化とドーム周辺(農業試験用地)の活性化に尽力をお願いしたい」と要望しました。

 一方、札幌冬季オリンピック招致に関して、札幌ドーム隣接の農業試験場用地に計画していた選手村(4500人収容)を、札幌市は昨年12月、経費圧縮のためとして真駒内地区に突然、変更しました。

 秋元札幌市長は、これまで「農業試験場用地に選手村やメディアセンター等を設置し、地下鉄東豊線延伸を検討したい」と言ってきました。この約束を破るもので、期成会としては大変遺憾に感じていました。

 札幌ドームと周辺の農業試験場用地の開発と活性化は、地下鉄清田延伸にとって重要な要素であると、期成会は考えているからです。

 もっとも、札幌市は選手村に代わるものとしてアイスホッケー会場などの競技施設をドーム隣接地に計画しているもようで、その情報が市議側から明らかにされました。

 意見交換会では、日本ハムの札幌ドーム撤退や札幌オリンピック招致計画の動きにとらわれることなく、地下鉄延伸は地域住民の要望、地域のまちづくりの必要性を軸に推し進めるべきとの意見もありました。

 意見交換会は、期成会と市議・道議団との意思と情報を共有化するいい機会でした。