私たちの願い
地下鉄東豊線建設促進期成会連合会
会 長 牧 野 晃 (清田地区町内会連合会顧問)
地下鉄東豊線建設促進期成会連合会は、昭和56年(1981年)に豊平区と現在の清田区の町内会連合会によって発足して以来、43年間にわたり東豊線の豊平区、清田区方面への路線延長にについて、札幌市をはじめ関係方面に対し要望活動を続けてまいりました。
札幌市の将来の交通体系を検討する市長の諮問機関である「札幌市総合交通対策調査審議会」は昭和54年(1979年)、「地下鉄50キロ構想」という札幌市の地下鉄建設の基本方針を答申しました。現在、このうち48キロメートルがすでに建設されておりますが、唯一札幌市の地下鉄建設計画で実現していないのが、我々が43年間にわたり延伸要望を行っている清田方面の延長ルートであります。さすがに、43年間も実現しないことに苛立ちも募りますが、それでも我々は悲願実現のために日々努力を続けております。
清田区は札幌10区の中で唯一、JRや地下鉄などの軌道系交通機関がありません。バスと地下鉄を乗り継いで1時間近くかけて都心に通勤・通学する清田区民は「冬は地下鉄があればなあ」とつくづく思っている方も多いのではないかと思います。
札幌市は、真駒内や新さっぽろなど市内17カ所を「地域交流拠点」として整備するまちづくりを進めています。ところが、清田はこの中で唯一、地下鉄もJRの駅もないため、「地域交流拠点」の形成が全く進んでいません。地域交流拠点がないために、公共施設や商業施設は区内にばらばらに立地し、まちづくりの計画などないかのような状況になっています。地下鉄駅がないために、バスターミナルもなく、清田区内のバス路線は極めて不便な状況です。
私たちは、福住駅から国道36号線沿いに清田区役所周辺まで地下鉄東豊線を4キロほど延長することを求めています。そうすることで、清田区でも地域交流拠点が形成され、まちづくりが進み、地域の福祉向上にもつながるものと確信しております。
地下鉄建設にはもちろん採算性が重要でありますが、公営交通なので「まちづくりの観点」「地域住民の交通の確保」「税負担の公平性」等の視点も重要と考えます。清田方面の市民は、札幌中心部へ行くのに大変不便な思いをしています。早期の地下鉄延長を願います。