本期成会は2017年7月4日(火)、札幌市役所を訪れ、秋元克広札幌市長に「地下鉄東豊線の清田方面延長」を求める要望書を手渡し、重ねて清田方面延伸を要望しました。

 市長要望は毎年行っており、今年は本会の構成団体である町内会連合会会長と、顧問の清田区と豊平区の市議、道議ら総勢28人で陳情活動を行いました。

 本会は、次の5つの観点から地下鉄延伸を強く要望しました。

  1. オリンピック招致に合わせて、地下鉄建設の検討を進めてほしい。
  2. 札幌ドーム周辺を一大スポーツエリアとして整備し、「スポーツーリズムによるまちづくり」を推進することで、周辺地域の交流人口の増加を図ってほしい。
  3. 清田区に隣接する北広島市大曲地区は大型の商業施設が集積し、新千歳空港・道央自動車道を経由して多くの買物客と観光客を集めている。そうした乗客を取り込むという広域的な視点(道央ベルト圏構想)で札幌の地下鉄延伸を検討してほしい。
  4. 清田区役所周辺を「スポーツーリズムによるまちづくり」や「道央ベルト圏構想」の戦略拠点として整備してほしい。そうすることが東豊線延伸の事業採算性と札幌市のまちづくりに寄与するものと考える。
  5. 札幌ドームと北広島大曲区間は、全道でも有数の交通渋滞区間になっている。渋滞緩和のために地下鉄延伸は大きな効果があると考える。

   これに対し、秋元市長は次のように答えました。

「地域の皆さんの思いは重く受け止めなければならないと考えている。スポーツツーリズムや道央ベルト圏構想などの提案もいただき感謝する。ただ、人口推移が推計より下回っており、事業採算性がただちに好転するという材料は出てきていない。現時点では明るいプラスの話を申し上げられる状況ではない。しかし、皆さんからの提言も含め、皆さんの思いを重く受け止め、引き続き内部で検討していく」

 さらに今回の要望活動では、本会役員の町連会長らが次の要望や意見を市長に伝えました。

「札幌市は、清田地域まで地下鉄を伸ばす計画だった。それを信じて清田地域に家を建てた人がたくさんいる」

「同じ税金を払っているのに、清田区には地下鉄がなく恩恵がない」

「日本ハムのボールパーク構想に関して、期成会は札幌ドーム残留あるいは隣接の農業試験場を候補にしてほしいと日ハムに要望を出している。農業試験場にもっとアプローチしてほしい」

「清田区は分区して20年たつが、いまだに地下鉄も警察署も、会合ができるホテルも大型の郵便局もない唯一の区だ。清田区にも少し光を当ててほしい」

「人口が増えることが大事だと言うが、反対に、地下鉄が来ることで人口が増えることもあるのでないか」

「採算ベースだけで検討するというような単純なことはしてほしくない」

 本会が市長に提出した要望書は、こちらからご覧になれます。