札幌市では、バス運転手不足が深刻化し、北海道中央バスは12月1日からのダイヤ改正で過去最大の路線廃止と減便を行います。
清田区でも清田団地やヒルズガーデン清田、真栄団地、美しが丘地区などから札幌駅まで行っていたバスが地下鉄福住駅止まりになるなど、「不便になり、金銭的な負担も増える」との声が上がっています。
このため公明党市議団は11月10日、「持続可能な公共交通ネットワーク構築に向けた緊急要望書」を秋元克広市長に提出し、バス運転手確保の支援策など5項目にわたる政策提言・要望をしました。
5項目の1つに、「交通体系の基軸となる地下鉄延伸について具体的な検討を始めること」という項目があり、これに対し秋元市長から「バス路線の減便の状況を加味した(地下鉄延伸を)検討をしなければならない」と、大変注目すべき発言がありました。
竹内市議のブログによると、竹内市議は「バス路線の激変に対応するためにも交通体系の基軸となる地下鉄延伸が必要な地域がある」と述べ、以下の通り清田区への地下鉄延伸を訴えました。
「特に、軌道系交通機関のない清田区は、バスネットワークに依存しているために、今後も続くであろう運転手不足によるバス路線の減便や廃止は市民生活に大きな影響を与えるため地下鉄延伸をする必要がある。現在は、離れた場所にある地下鉄駅まで走っているバス路線も、地下鉄延伸により駅が増えれば、そこに繋ぐバス路線へと短縮も可能になる」
「加えて、2030オリンピック・パラリンピック招致を踏まえたまちづくりの観点から地下鉄延伸の可能性を検討するとされていたけれど、現段階ではそれができない状態となった。今は、市民の足を守るという観点から地下鉄延伸を検討して頂きたい、今が地下鉄延伸のチャンスである」
竹内市議の話をうなずきながら聞いていたという市長は「お話があったように、地下鉄延伸について、バス路線の減便等の状況を加味した検討をしなければならないと思う。実現していくためには、運輸連合的な視点も必要かもしれない」等の発言があったとのことです。
竹内市議は「市民の暮らしになくてはならない公共交通ネットワーク。バス路線が激変していく今この時に、市民の足を守るためには、新たな挑戦が必要です」と語っています。