地下鉄東豊線建設促進期成会連合会の令和5年度の総会が8月10日(木)、清田区民センターで開催されました。冒頭、期成会の牧野晃会長(清田地区町内会連合会顧問)が挨拶し、改めて清田区民の悲願である地下鉄延伸への決意を述べました。ここに、その全文を紹介します。
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期成会の総会で挨拶する牧野会長
皆さん、こんにちは。
本日は、皆様方には何かとお忙しい中、地下鉄東豊線建設促進期成会連合会総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。
また、顧問の先生方には、大変、ご多忙のところ、お時間を割いていただき、心より感謝を申し上げます。
この総会も令和2年度以来、コロナ感染予防対策のため3年間、活動の自粛・中止を余儀なくされておりましたが、ようやく今回、総会を開催でき、安堵しているところです。
さて、地下鉄東豊線の清田までの延伸は、私ども清田区民の悲願であります。昭和56年の期成会発足以来、長年にわたり札幌市へ要望を続けてまいりました。
その間、平成6年に「豊水すすきの~福住」までの延伸が実現し、地域の発展に大きく寄与し、引き続き清田への延伸を強く要望してきたところでしたが、願い叶わず、現在に至っております。
札幌市が、福住から清田までの延伸が難しいとする根拠は、国の地下鉄認可基準に、「30年黒字化」の基準があるとの考えからです。
それを理由に、市は前市長の時代から、「採算性」に問題があり、清田までの延伸は極めて困難と、私どもの要望に繰り返し説明しておりました。
私どもは、市長に「公営交通を採算性だけで判断するのはおかしい」と申し上げ、公営交通だからこそ、「市民の足を確保する」「地域の経済活動を支える」「まちづくりの核となる」など、「採算性」以外に様々な観点から総合的な判断を要望してまいりました。
ところが、みなさん、国がこの「30年基準」について「絶対的な基準ではない」ことを国会の場で明らかにしたのです。
昨年2月、荒井優先生による衆議院予算委員会での地下鉄に関する質問に対し、国は「地方公営交通は、事業主体がしっかりしているので、30年という一応の目安はあるが、より柔軟に対応している」との答弁でした。
この答弁は、私どもにとりましては、大変大きな意味を持つものであり、今後の活動の方向性が見えてきた感じが致しました。
秋元市長は、清田までの地下鉄延伸は難しいと言ってきました。
しかし、国の答弁を受け、これからが本番であります。市長には、ぜひ、総合的に判断し、地下鉄延伸の政治判断を下されるよう願うものです。
JRもなく、地下鉄、バスターミナル、警察署、ホテルなど、何もない清田です。
地下鉄延伸は、「清田のまちづくりの要」であります。
清田の発展のため、住みよいまちづくりのため、皆様方のお力添えを切にお願い申し上げ、開会のご挨拶と致します。よろしくお願い致します。